新版 教育心理学 有斐閣新書は、基本的な知識を整理するのにとても便利である。
成人にいたるまでの道徳の獲得の仕方、ピアジェの道徳基準の観察などは特に参考になった。
ヨハン・クライフ―スペクタクルがフットボールを変える は、カリスマ中のカリスマ、クライフの本だが、本人の弁をよく取り上げている一方、構成が雑で同じ内容が重複したり、読みにくいのが難。クライフは選手としても監督としても成功した稀有の存在だ。実践重視の考えは共感するが、説得力をもてるかどうかは結果次第。スポーツの世界はアウトカムがはっきりしているので、結果を出せばみんな言うことを聞いてくれるというのはあるが、それはそれとして、こういう異業種から得られるノウハウは活用したい。