昨夜は、ウイーンフィルの北京講演を聴きにいった。ウイーンフィルを生で聴くのは、日本に来たとき、たしか20年前くらいか。小澤を聴くのは、彼がボストンにいたとき、DCのケネディーセンターで聴いた。10年近くも前の話だ。
北京の人民大公堂は、大きくて美しいホールだが音響がいまいち。子供が走り回る、携帯の電源つけっぱなし、演奏中に人が出入りする、、、という悪環境の中、シューベルトの「未完成交響曲」からスタート。
最初はあまりノリノよくなかった観衆で、私も「なんか失敗だったかなあ」と思っていたが、後半、得意のJシュトラウスに入ってからは小澤の指揮もものすごくアクティブになり、聴衆は聞き惚れ、最後はやんややんやの大喝采だった。アンコール曲も2回演奏された。
超一流の演奏にかかっては、クラシック音楽を聴く知識や伝統、慣習に欠けていても十分みなをうならせることが出来る。本物のメッセージは、誰にでも届く。