出張で乗った飛行機内で観た。
アメリカ人が大好きなスーパーヒーローもの。その特徴は、普段はうだつの上がらない「普通の人」がいざとなるとがーんとでてきて悪者をやっつけるところにある。水戸黄門にも似たこの構成は米国でも大いに流行る。
もうひとつ、スパイダーマン2で強調されているのは、「無私の正義」である。スパイダーマンは決して報酬を要求したりしない。警察や消防署に随分貢献しているはずだから、役員報酬くらい請求してもいいくらいだ。
もともと、アメリカ人は「アラモ」にみられるように、無私の自己犠牲を美しいと感じる人たちである。ところが、現実は欲望に満ちており、マーサスチュワートなんて犯罪を犯していても、月給が(!)何百万ドル。世の中、狂っている、とみんなが思っている。だから、スパイダーマンが流行るのだ。