生坂先生には直接お目にかかったことがない。メールを頂いたことがあるくらいだ。もっともっとお年をめした先生だと、根拠なく思っていた。しかし、すごいですね。かっこいいですね。
一般外来診療の「極意」――日常診療のピットフォール――
>ですから,自分を追い込んで診断を詰めていく訓練というのは絶対に必要です。どこかでそれを死にもの狂いでやらなくてはならないのです。
というのは、本当に同感です。しかし、自分を追い込むと患者さんのリスクが高まる(かもしれない)。リスクを下げると、診療のレベルが落ちる。悩みどころです。
生坂先生のトレーニング方法は、米国のそれ(とりあえず、全員ある程度のレベル)とは対極で、「ものすごい名医」をトレーニングする方法のような気がする。
しかし、どんなに自分を鍛えても、やはり人知の及ばぬところというのはあって、どこかで逃げを打たないと大失敗をする、と凡庸な私は思う。だから、時に自分を追い込んだり、逃げてみたり、せわしいことで、これが凡庸の凡庸たる所以なのだろう。