NEJMから肺がんマネジメントの好論文である。
Multidisciplinary Management of Lung Cancer
米国はオンコロジストが癌を治療する、というスタイルが確立している。逆に、それがゆえにオンコロジスト以外の癌の知識はとても低い。確かに、内科研修などで癌病棟を回るけれども細かいレジメンは上に言われるままだし、自分が将来手をつけない、と分かっている分野は勉強に身が入らないものだ。結局試験に役に立つレベルでしか勉強しない(それは、私たちの弱さのせいでもあるのだが)。
上の論文は私のように癌の知識がきちんとない医師にはとても理解しやすい、簡潔明快な文章だ。NEJMの総説はエビデンスとオピニオンがうまくバランスが取れていて好感が持てるものが多いが、これもそのひとつだと思う。